湿布と薬をもらったけれど、良くならない。マッサージをしてもらったけれど、痛みがひかない。その日は楽になっても、またすぐに症状がぶり返す・・・。
多くの患者さまから日々そんなお話を耳にします。それもそのはずです。痛みや痺れの原因は一つでは無いからです。薬で痛みが引いている間に自然治癒する症状もあれば、そうでないものもあります。マッサージで筋肉がほぐれれば治る症状もあれば、それだけでは不十分な場合も多々あります。
また、私はこれまでの臨床経験から、物理的・肉体的な治療と同じぐらい、カウンセリングやコミュニケーションの質が治療結果を大きく左右することを痛感してきました。実際、近年の研究によると「慢性痛や原因不明の痛みは社会心理的要因から引き起こされていることがある」ことも分かっています。
ですから当院では、じっくり丁寧にカウンセリングや検査を行い、本当の原因が何なのかを突き止めたり、患者様のご不安や置かれている状況を理解することにまず専念します。こうして初めて、正確な鑑別と最適な治療法の組み立てを行えると考えているからです。